・光凌に聞いてみた


【光凌】
 何故、わざわざ忙しいと分かり切っている私の元に来るのだ。
 馬鹿なのか?お前は馬鹿なのか?
 そうか、馬鹿だったら仕方があるまい。首を出せ。
 その使えない頭ごと、いっそこの場で切り落としてやるわ!

 ……と、言いたいところだが、万が一、お前が私の元へ現れたら、
 丁寧に教えてやってほしいと赤皇じきじきに頼まれている。

 仕方がないので私の貴重な時間を割いて教えてやろう。

 そこに座れ。椅子ではない、お前は床だ。

 さてと。

 この世界のほぼ中心(正確には北よりなのだが)そこに「王都」がある。
 王都はその名の通り、王が住まう都だ。そこを中心に考えると、北には楊州が広がり、
 南に珪州、そして、西に我らが光州だ。

 なに?意味が分からないだと。貴様……。
 とりあえず、その阿呆面をやめてこれを見よ。

 

 これならさすがのお前でも理解できるだろう。
 出来ないだと?血を吐いてでも理解せよ。
 さもなくば、お前の存在をこの世から抹消する。

 はぁ、くだらないことに体力を使ってしまった。
 貴様、感謝を込めて茶でも入れろ。さもなくば、土下座しろ。
 
 ……なぜ、茶を二人分用意するのだ。
 一緒に飲むだと?

 ………
 ………
 ………ガシャーン!!!(ちゃぶ台返し)

 失せろ!!!
 

〈終〉